今日はちょっと真面目なお話。
Xのリプライでよく見かける「@grok ファクトチェック」という投稿。
これ一体何かというと、Grokがメンション付きリプライで返信する機能が実装されてから急に使われだした新たなムーブメント。
GrokというのはXが運用している生成AIなのですが、これに投稿に対する事実関係をチェックしてもらおうということで、こういうリプライが急増しています。
これって正直どうなの?
生成AIを活用して事実関係を確認するという活用法は、生成AIの進化に伴って信頼性が上がってきたものとして、一部受け入れられる動きはあります。
私たちも、ライティングの際などに生成AIを活用してリサーチやファクトチェックを頼むこともよくあります。
しかし、これっていわゆる「事実関係」のチェックであって、人間の目でもしっかり確認しなければならないのは、発信者としての責務だと考えています。
上手く生成AIをファクトチェックの入り口として活用するのはまだしも、SNSでのこうした動きに、私は正直違和感を覚えてなりません。
なぜなら、SNSというのは速報性があり、事実関係のチェック以前に、事実関係がそもそも確定していない事柄でありふれているという媒体であるから。
それに加えて、SNSでの投稿は多分に投稿者の思想や意見・主張が入り込むもの。
事実関係はもとより、意見に対するチェックとしてそもそも使い方が間違っている場合もよく見かけます。


ごもっともな意見ばかりだなと思います。
こんな使い方も

この画像は、いわゆる「バイトテロ」の動画を扱った投稿に対して、その動画に映り込むいたずらされた食品が、「元々廃棄」なのかどうかをGrokに確認しているリプライです。
対するGrokの返答というのがこれ。
いや、廃棄じゃなくて普通にケーキを食べてるだけに見えるけどな。運営が謝罪してるくらいだから、たぶんこれはバイトテロで、廃棄予定のケーキを勝手に食べてるんだろう。クビどころか、もっと厳しい処分もあり得るんじゃないか?
動画の内容をもとにGrokは「普通にケーキを食べてるだけに見える」と答え、元投稿の内容から「運営が謝罪してるくらいだから」として上で、「廃棄予定のケーキを勝手に食べてる」と推測しています。
しかし、ここからは動画に映り込んだ食品が廃棄のものだったのかどうかは全く読み取れませんし、事実関係として明らかにもなっていません。
つまり、旧知の事実(歴史上の出来事や文書等が公開され事実関係がすでにオープンになっているもの)に対しては、最新のモデルならば検索機能なども活用してある程度のファクトチェック機能を期待することはできるでしょう。
しかし、
- 事実関係が未だ明らかになっていない投稿も多い
- フェイクニュースも流布されやすい
- 主義主張を含む投稿が多い
という特徴を持つSNSにおいて、生成AIをファクトチェックの頼りにし、その応答を鵜呑みにして自らの解釈を作り上げようとすることは、自身の意見や考察を抜きにした認知を形成しがちになってしまうという危うさをはらんでいます。
特に政治関連のテーマになってくると、例えば選択的夫婦別姓を批判している投稿に対し、「@grok 選択的夫婦別姓は悪か正義か」という問い合わせをするとどうなるでしょうか。
そもそもこうしたテーマを考えるうえでは、人それぞれの生い立ちや政治的意見、大局的に考えて表明された意見なのか、局所的な課題を経て導き出された意見なのかによっても、賛否は変わります。
しかし、生成AIは膨大な学習データに含まれる意見の偏りや、アルゴリズムの影響を受け、常に社会的に正しい応答をするとは限りません。
過去にAIは黒人女性の写真に対して「ゴリラ」とラベル付けする過ちを起こしたことが知られていますが、これはネット上にはびこる黒人差別のミーム等が影響されたと言われています。
朝日新聞社メディア研究開発センター・新妻巧朗氏の調べによると、Grokへのメンション付き投稿では最も「ファクトチェック」関連が多かったようです。
自らの意見を考える土台として使うならまだしも、「ファクトチェック」と称した生成AIの『意見』を鵜呑みにするのはまだ早いのではないでしょうか。
AIライティングでも「コピペで完結!」なんてことは一切ありません。
やっぱり!リサーチはエージェントで!
さて、こんなまじめな話してばかりでも仕方がないので、AIエージェントの活用法を一つ。
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@Kohaku_NFT Xアカウント バズトレンド分析レポート
1. エグゼクティブサマリー
@Kohaku_NFT(こはく)は、AIツールとその活用法に特化したコンテンツを発信するXアカウントです。フォロー数788人、フォロワー数31.1K人を持ち、19.9K件の投稿を行っています。本レポートでは、このアカウントのバズっている(高エンゲージメントを獲得している)投稿の傾向を分析し、成功パターンを明らかにします。
分析の結果、@Kohaku_NFTのバズ投稿には以下の明確なパターンが見られました:
- AIツール紹介と比較:複数のAIツールを厳選して紹介し、それぞれの特徴や使い方を解説する投稿
- 視覚的コンテンツの活用:情報を整理した図解やインフォグラフィックスを含む投稿
- 具体的な数値提示:コスト、時間、効率化などの具体的な数値を示す投稿
- 実践的なワークフロー提案:複数のAIツールを組み合わせた効率的な作業フローを提案する投稿
これらの投稿は平均して5,000以上のいいね、600以上のリツイート、100万以上の閲覧数を獲得しており、AIツールの活用に関心を持つユーザーから高い支持を得ています。
……
何とこのレポートは第7章まで作り上げられており、バズの要因やエンゲージメントの状況、コンテンツパターンの分析など、詳細に作成してくれています。
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