【お知らせ】期間限定で無料プレゼント配布中

Claudeも推論モデルのアップデートをリリース?

報道によれば、Anthropicが近いうちに新しい大規模AIモデルをリリースする可能性があるようです。

今回の新モデルは、従来の大規模言語モデルが得意とする「高速な応答性能」に加え、より複雑な問題を理解して解決する「深い推論能力」を兼ね備えた、いわば“いいとこ取り”をした「ハイブリッド」型になると見られています。
たとえば、簡単な質問への素早い返答もできれば、複雑な論理をたどるような課題にも対応可能になるというわけです。

さらに注目されているのが「スライディングスケール」機能。これは、開発者がタスクの内容や重要度に応じて、必要とする計算リソースの量を調節できる仕組みとされています。
たとえば、軽い処理なら少ないリソースでスピーディにこなし、一方で大きなデータ解析など時間や精度が重要な場面では、より多くのリソースを投入して徹底的に推論する、といった使い分けが可能になると考えられています。

このように、速さと賢さを両立できると期待される新モデルがようやくClaudeにも訪れることで、最近ChatGPTやDeepseekの話題ばかりだった生成AI界隈も、Claudeへの注目が再び集まるようになるかもしれません。

目次

ハイブリッドで効率的に

新モデルでは、シンプルな応答モードと、より複雑な深い推論モードをシームレスに切り替えることが可能になります。これはたとえば単純な問い合わせには迅速に回答しつつ、複雑なプログラミングタスクや大規模なコード解析においては、より多くの計算資源を投入して高精度な推論を行うということができるようになるということです。

さらに、スライディングスケール機能といって、従来、OpenAIなどは「低・中・高」といった固定の設定でリソースを割り当てていましたが、Anthropicのモデルではスライダー式でリソース量を細かく調整できるため、コストと性能の最適なバランスが図れると期待されています。

AnthropicのCEO、Dario Amodeiは「通常モデル」と「推論モデル」という従来の枠組みに囚われず、より差別化された推論能力の開発に注力しているということで、これまでのChatGPTの通常モデルであるGPTシリーズと推論モデルであるoシリーズというような枠組みから脱却したいと考えている模様。

とはいえ、サム・アルトマンもGPT-5を今後数ヶ月以内に投入することで、ユーザーがわざわざモデル選択を迫られることを無くすという方針を明らかにしていることから、Claudeに特別なメリットということにはならないのかもしれません。

ただ、APIを利用して生成AIを社内で活用する企業側からすれば、API費用の負担軽減やパフォーマンスの最適化を目指していくうえで、こうしたClaudeの方針は合致するところがあり、単純作業とそうでない作業とが必要になってくるような複雑な業務プロセスを自動化するニーズに応えるモデルとして注目することになるかもしれません。

プログラミング能力の向上も

プログラミング性能も向上しており、初期のテストでは、複雑なプログラミングタスクにおいて、OpenAIのo3-mini-highモデルを凌駕する性能を示しているということです。
特に大規模なコードベースの解析や生成に強みを発揮するとされていて、OpenAIやGoogleといった大手が次世代の推論モデル開発に取り組む中、プログラミング能力の工場に取り組む姿勢は、Anthropicが柔軟なリソース管理や高度なプログラミング対応力で差別化を図ろうとしていることが伺えます。

先ほどGPT-5について述べましたが、報道によればこのモデルの公開は今後数週間以内としていて、通常モデルと推論モデルの統合型生成AIとしてはOpenAIに一歩リードする格好。

現在のClaude 3.5 Sonnetモデルでもプログラミング能力の大幅な向上が評価されたことから、プログラミング分野におけるClaudeの存在感は今後強まってくるのかもしれません。

文章執筆や文系分野の論理タスクにはどの程度の性能の向上が見込まれるかは不透明ですが、ChatGPTに勢いを押され気味のClaudeにとって起死回生のチャンスとなるのか、注目の話題です。

X(旧Twitter)のフォローもお願いいたします!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次